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EMSの規格の種類

目次

クライアントの製造プロセスのすべてを担うEMSサービスでは、品質や安全性の確保、リスク回避や顧客満足への対応などを目的として、さまざまな規格を取得。ここでは、EMSが取得しているさまざまな規格の種類について紹介します。

ISO 9001(品質マネジメントシステム)

ISO規格は、国際標準化機構が定める「品質マネジメントシステム」の国際規格であり、ISO規格を導入することにより、世界共通の基準に基づき、信頼性の高い製品やサービスの提供が可能となります。

ISO 9001は、組織が提供する商品やサービスの品質向上を目的とした品質マネジメントシステム規格(QMS)です。さまざまな種類の規格があるISOの中でも、顧客満足にフォーカスした規格と言えます。

ISO 9001は、品質だけでなく、価格や納期など、顧客が求める要求事項を満たすことも重要。そのため、企業は、顧客要求や入札条件への対応など、競合他社との差別化を図るマーケティングのほか、自社内のマネジメントシステム確立により、品質の向上や安定を目指すマネジメントを目的として規格を取得しています。

ISO 13485(医療機器)

人命に大きな影響を与える医療機器の生産・製造を手掛ける企業は、一般的な製品の品質マネジメントシステムとは別に、医療機器の品質マネジメントシステムに関する国際規格であるISO 13485を取得する必要があります。

さまざまな種類の医療機器を対象としており、なかでも埋込型の除細動器や人工呼吸器など、生命維持に直結、体内使用が必要となる医療機器の取り扱いには、ISO 13485の認証取得が必須となります。また、生命の安全を重視した規格であるため、規格内容は、品質を担保するために必要となる企業活動の制限や規制、厳守すべき細かいルールなどがメインです。

さらに、医療機器関連企業のみならず、医療機器の輸送や設置、修理など、医療機器に関連するさまざまなサービスを提供する組織が対象となります。

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【EMS受託製造会社おすすめ3選】各社の規格対応状況もチェック

EMSの受託製造サービスを検討中の企業向けに、業界別に製品生産を推進させるEMS受託製造会社をご紹介しています。「計測・医療・航空宇宙」「家電・住宅設備」「自動車」各業界にフィットするおすすめ3社について、選ばれる理由や規格の対応状況までまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

【業界別】EMS受託製造会社
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AS 9100(航空宇宙)

AS 9100は、航空宇宙産業における品質向上、航空宇宙メーカー構造の確保を目的とした航空宇宙産業の品質とリスク管理の標準となる国際的な品質管理システムの国際規格です。AS 9100はアメリカ版であり、そのほか、ヨーロッパ版のEN 9100、極東版のSJAC 9100があります。

この規格は、ISO9001のテストを経て承認済みの基本構造に基づいており、航空・宇宙業務で求められる特定の要件を満たしています。そのため、AS 9100標準を適用することにより、製品やサービスのエラーリスクの低減のほか、致命的な労働事故やリスクの低減、さらに、商用ライセンスの提供が可能となります。

JIS Q 9100(航空宇宙)

JIS Q 9100は、世界共通の航空宇宙産業向け規格(AS 9100/EN 9100)を日本国内向けに翻訳・制定した規格です。航空宇宙・防衛産業という、極めて高い安全性と信頼性が求められる分野に特化した品質管理システムとなっています。

ISO 9001をベースにしながらも、航空宇宙分野固有の厳しい要求事項が追加されており、製品の安全性確保、偽造品の防止、不適合品の厳格な管理などが盛り込まれています。国内の航空宇宙関連企業が部品を供給する際、サプライチェーンへの参入条件として取得が必須となるケースが非常に多い、実質的な業界標準規格です。

JAXA-QTS-2140(航空宇宙)

JAXA-QTS-2140は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が制定した、宇宙用電子部品の品質と信頼性を担保するための共通技術仕様書です。地上とは比較にならないほど過酷な宇宙空間の環境下でも、確実に機能し続ける高信頼性の部品製造を目的としています。

この規格は、人工衛星やロケットに搭載される部品の製造工程や品質管理について、非常に詳細な技術基準を定めています。EMS企業がこの規格に適合した製造体制を持つことは、宇宙開発という極限の現場に耐えうる高度な実装技術と品質管理能力を有していることの強力な証明となります。

NADCAP(航空宇宙)

NADCAP(ナドキャップ)は、航空宇宙・防衛産業における「特殊工程」を対象とした国際的な認証制度です。ISOやJISがマネジメントシステム全体を対象とするのに対し、NADCAPは熱処理、表面処理、溶接、非破壊検査といった、製品の品質を決定づける特定の製造プロセスそのものを審査します。

ボーイングやエアバスといった世界の主要な航空宇宙メーカーが主導して運用しており、審査は専門知識を持つ技術者が実地で行う非常に厳しいものです。認証を取得することで、特殊工程における専門性と品質管理が世界基準を満たしていると見なされ、グローバルな航空宇宙産業マーケットでの取引において欠かせない信頼の証となります。

IATF 16949(自動車産業)

IATF16949は、自動車産業特有の品質マネジメントのために策定された国際規格であり、IATF(国際自動車産業特別委員会)がルールを制定、管理しています。

この規格の対象は、自動車(一般乗用車、バス、トラック、二輪車/ただし産業用車両は除く)の製造段階で使用される、製品や部品を提供するサプライチェーン。規格認証制度に基づき、IATFの監督機関から承認を得た審査機関がサプライヤーの審査および登録を実施。そのため、各自動車メーカーは、規格の要求事項を満たしているサプライヤーから製品や部品を調達することになります。

規格導入により、自社製品の品質および生産性の向上のほか、第三者機関の審査による重大なリスクの回避、グローバル市場での信頼と評価を得ることにつながります。

TL 9000(通信産業)

TL 9000は、ISO 9000の電気通信産業向けの品質マネジメントシステム規格で、すべての産業を対象として文書化や内部監査システムの方法論を包括するISO 9000シリーズが基になっています。

規格内容は、ハードウェア及びソフトウェア製品とサービスの設計・開発・製造・引渡し・据付け、および保持のための品質システム要求事項について、電気通信作業向けに体系化されています。そのため、規格に適合させることにより、供給網全域における製品、サービスの販売流通時間の短縮、経営コスト効率の改善が可能です。

TL 9000導入により、電気通信品質システム基準の数の削減や継続的な改善の推進、顧客と供給者の関係強化などを実現することができます。

【業界別】
EMS受託製造会社
おすすめ3選

EMS受託製造会社を「計測・医療・航空宇宙」「家電・住宅設備」「自動車」などの業界別に徹底調査。各業界で強みを発揮し、自社製品の成長を加速させるパートナーを3社を厳選しました。

厳格な品質基準に対応できる
製造体制がほしい
沖電気工業
沖電気工業公式HP
画像引用元:沖電気工業公式HP
(https://www.oki.com/jp/Advanced-ems/index.html)
おすすめの理由

JAXA認定やISO13485の製造網で、自社ノウハウ不要で航空宇宙・医療など厳格な品質基準の市場へ安全に参入できます。

独自の全端子X線検査で高多層基板の見えない内部欠陥を精緻に検出。不良品出荷を防ぎ、重大事故やリコールリスクを大幅に低減。

高真空や放射線耐性など高度な環境試験設備を完備。過酷な環境での長期安定稼働を実証し、製品トラブルや交換の手間を大幅低減。

部品不足やEOLに強い
調達体制がほしい
加賀電子
加賀電子
画像引用元:加賀電子公式HP
(https://www.taxan.co.jp/jp/business/ems.html)
おすすめの理由

独立系商社の世界規模のネットワークで部材を計画調達し、市況変動に左右されない安定した生産・供給体制の構築に貢献。

部品不足時にもグローバルな情報網で代替品を迅速に提案し、部品欠品によるライン停止と販売機会の損失を抑制。

単なる手配にとどまらず、商社特有の柔軟な組み合わせ力で「ないものは創る」提案を行い、調達の課題を解決

海外生産・多拠点供給
対応してほしい
シークス(SIIX)
シークス(SIIX)公式HP
画像引用元:シークス(SIIX)公式HP
(https://www.siix.co.jp/network/)
おすすめの理由

14カ国約50拠点(※1)の工場網を利用し、設備投資リスクを負うことなく需要地に近い現地生産や海外への生産移管を実現。

複数拠点の供給網により、有事には他工場へ速やかに生産を移管でき、顧客へ強固で安定した製品供給(BCP対応)を実現。

全製造拠点で技術や品質のグローバルマネジメントを徹底し、どの国で作ってもばらつきのない均質な品質管理をアピール可能。

※1 参照元:シークス(SIIX)公式HP(https://www.siix.co.jp/corporate/glance/)2026年3月11日時点調査
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