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【業界別】EMSの選び方

業界別に考えるEMSの重要性

製造業におけるEMS(電子機器受託製造サービス)は、企業のモノづくりを支える重要なパートナーとして位置付けられています。かつては「コスト削減」や「設備投資の回避」を目的とする選択肢であったEMSですが、近年では品質確保、製品化スピードの向上、BCP(事業継続計画)対策など、より戦略的な意味を持つ存在へと変化しています。

特に、製品ごとに求められる品質基準や規格が異なる業界では、汎用的なEMS企業では対応しきれないケースも少なくありません。たとえば、医療業界ではISO13485や薬機法、航空宇宙分野ではJIS Q 9100やJAXA規格など、高度な品質・信頼性を証明する規格への適合が求められます。

こうした背景から、業界特有の要件を理解し、それに対応できる「業界に強いEMS企業の選定」が重要となってきました。本ページでは、業界別のEMS選定ポイントと、おすすめ企業情報をサマリー形式でご紹介します。

業界別EMS

医療・ヘルスケア業界

医療・ヘルスケア分野では、製品の不具合が患者の生命や安全に直結するリスクがあるため、EMSパートナーにも高水準の品質とトレーサビリティが求められます。

主に求められるのは、ISO13485・ISO14971の取得、有害物質規制対応、微細実装・防塵管理などです。また、ウェアラブル医療機器やリモート診断機器など、小型化・大量生産にも対応できる柔軟性が重要になります。

この分野において高い実績を誇るのが沖電気工業です。設計から実装、検査・保守に至るまでの一貫対応が可能で、医療規格にも準拠した品質保証体制を構築。JAXAからも認定を受けており、信頼性が求められる医療製品の製造にも強みを持ちます。

沖電気工業では、医療業界への新規参入を検討する企業向けに、QMS構築支援や設計支援の提供も行っており、法規制の壁を超えて製品化を実現する力を提供しています。

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防衛・航空宇宙業界

防衛・航空宇宙業界では、製品の使用環境が極めて過酷であるため、製造委託先には最高レベルの品質と信頼性が求められます。航空機や人工衛星、探査機に搭載される電子機器は、1ミクロン単位の誤差でも不具合を引き起こす可能性があり、製造精度と検査体制は他の産業以上にシビアです。

JIS Q 9100、MIL規格、JAXA-QTSなどへの対応のほか、X線検査、熱衝撃試験、振動試験などの信頼性評価も不可欠です。また、小ロット多品種の試作・量産を繰り返す製造フローにも柔軟に対応できることが重要です。

沖電気工業は、JAXAの認定工場として宇宙探査機「はやぶさ2」への加速度センサー支援を手がけるなど、宇宙空間でも安定動作するEMS製造体制を確立。高多層基板への実装や、全端子X線検査など、高信頼な実装技術に強みを持ちます。

過酷な環境下での長時間稼働実績があることから、防衛・航空宇宙関連の新規開発プロジェクトにおいても安定供給と品質保証を両立できるパートナーとして注目されています。

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AIサーバー分野

生成AIの急速な普及に伴い需要が拡大しているAIサーバー分野では、高性能GPUの搭載による過酷な発熱や基板の超多層化が進んでおり、従来とは比較にならない製造難易度の高さが大きな課題となっています。

製造においては、10,000端子を超える超大型基板への高密度実装技術をはじめ、高放熱PCBソリューション、高度なリワーク対応や厳格な品質検査体制が不可欠です。また、変化の激しい市場に対応する素早い立ち上げも求められます。

沖電気工業では、高度な基板実装・アセンブリ技術に加え、独自開発の「目視判定AI技術」により検査時間を約8割削減。過剰検知を抑える良品学習モデルを活用し、超高多層・高密度基板でも高い品質維持とリードタイム短縮を両立させています。

さらに、設備・人員まで一括して引き受ける「まるごとEMS」を通じて、リソース不足や設備投資リスクを解消し、先端製品の迅速な市場投入と安定生産を強力にサポートします。

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計測業界

半導体テスタや5G計測器などの最先端計測機器では、ナノ秒・ナノメートル領域の高精度が求められるため、回路設計から基板実装、校正検査に至るまで極めて高度な品質管理が不可欠です。

超高速伝送に対応するため基板の大型・高多層化(610×600×10mmなど)が進む中、SI/PI解析による信号品質の事前検証や、多品種少量生産・短TAT(納期)への柔軟な対応、各種環境ストレス試験への対応が選定の重要指標となります。

沖電気工業(OKI)は、通信インフラ等で培った高信頼製造ノウハウを軸に、大型多層基板の量産実装設備や自社でのSI/PI解析、高精度洗浄装置を保有。バーインボードやプローブカードをはじめ、難易度の高い計測機器分野で豊富な実績を誇ります。

さらに、検査時間を約8割削減する「目視判定AI技術」やバーチャルファクトリー型の「まるごとEMS」を活用し、高難易度基板の歩留まり安定と一気通貫の生産体制を実現。開発スピードと製品信頼性の両立を強力にバックアップします。

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通信インフラ・情報通信業界

光伝送装置やコアルーターなどの通信インフラ機器は、社会機能の停止を防ぐために“キャリアグレード”の絶対的な可用性と長期安定性が求められます。

112Gbpsクラスの高速伝送や100層規模の超多層基板、大型コネクタとの混載実装に対応できる高度な実装・解析能力に加え、不具合を逃さない全端子保証レベルの多段検査体制や強力なBCP(事業継続)体制を備えたEMSパートナーが不可欠です。

沖電気工業(OKI)は、140年以上にわたり通信インフラを支えてきた歴史を持ち、610×600mm大型多層基板の実装ラインや非破壊X線+ICT検査、SI/PI解析環境を自社完結で保有しています。

国内・海外拠点を活かしたデュアルソーシングや長期保守プログラムに加え、独自開発の「目視判定AI技術」や生産・管理ノウハウを一括提供する「まるごとEMS」を通じて、製品ライフサイクル全体における安定供給と高品質保証を実現します。

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金融・決済システム業界

クレジットカード決済端末やATM、POSレジなどの金融インフラ機器は、経済活動を支えるため「1秒たりとも止まらない稼働」と「厳格なデータセキュリティ」の双方を同時に満たす必要があります。

製造においては、PCI PTS(POI v6/v7)やFIPS 140-3といった国際セキュリティ規格への準拠に加え、ハードウェアタンパー対策や暗号鍵のセキュアインジェクション体制、10年以上の運用に耐えうる長期供給・EOL管理体制が必須となります。

沖電気工業(OKI)では、鍵管理装置やセキュリティ認証区域を備えた強固な製造ラインを構築し、高密度混載実装から全端子100%保証の品質検査までを一貫して提供しています。

設備や人員を含めた製造体制を最適化する「まるごとEMS」の活用により、部材調達リスクを低減しつつ変種変量生産にも柔軟に対応。金融機関や決済事業者が求める高次元のセキュリティと長期的安定稼働を強固に支えます。

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産業機器・FA(ファクトリーオートメーション)業界

PLCやサーボドライブ、産業用ロボットコントローラといったFA機器は、工場のライン停止が巨額の損害につながるため、24時間365日の無停止稼働と高い機能安全(IEC 61508 SIL2/3)が強く求められます。

IoTやエッジAIの導入に伴い基板の高多層化・高密度化が進む一方、過酷な環境に耐える高い耐熱・耐衝撃性や、10〜15年以上に及ぶ製品ライフサイクルを支える部品長期供給・BCP体制が委託先選定の重要な鍵となります。

沖電気工業(OKI)は、IPC Class 3に準拠した高品質実装と自社環境ストレス試験ラボを備え、高難易度な産業用基板の安定量産を実現。高度なトレーサビリティと予兆保全データ共有にも対応しています。

また、工場資産や人員ごと生産体制を引き受ける「まるごとEMS」を展開し、供給途絶リスクを回避しながら設備投資の最適化とダウンタイムゼロの高品質モノづくりをバックアップします。

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印刷・メカトロニクス業界

産業用インクジェットプリンタやデジタルプレスなどの印刷機器は、エレ・メカ・インク供給・搬送機能が高度に融合した精密メカトロニクス製品であり、わずかな動作誤差や色差が品質低下につながる繊細さを持っています。

色再現規格(ISO 12647)への適合や搬送系の機能安全(IEC 60204-1)対応が求められるほか、停止による大量損失を防ぐための耐久性・長寿命化、精密な吐出・駆動制御基板の実装技術が選定の焦点となります。

沖電気工業(OKI)は、高速駆動制御基板(FPGA/MCU)の高密度実装や大型多層基板製造に対応するだけでなく、メカトロモジュール・完成品の組立から各種評価試験までを一気通貫で請け負う技術力を有しています。

「目視判定AI技術」による高精度検査や10年超の長期供給管理を組み込んだ「まるごとEMS」により、高精度メカトロ製品の歩留まり向上と安定したグローバル出荷を実現します。

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【課題別】
EMS受託製造会社
おすすめ3選

EMS受託製造会社を「計測・医療・航空宇宙」「家電・住宅設備」「自動車」などの業界別に徹底調査。各業界で強みを発揮し、自社製品の成長を加速させるパートナーを3社を厳選しました。

厳格な品質基準に対応できる
製造体制がほしい
沖電気工業
沖電気工業公式HP
画像引用元:沖電気工業公式HP
(https://www.oki.com/jp/Advanced-ems/index.html)
おすすめの理由

JAXA認定やISO13485の製造網で、自社ノウハウ不要で航空宇宙・医療など厳格な品質基準の市場へ安全に参入できます。

独自の全端子X線検査で高多層基板の見えない内部欠陥を精緻に検出。不良品出荷を防ぎ、重大事故やリコールリスクを大幅に低減。

高真空や放射線耐性など高度な環境試験設備を完備。過酷な環境での長期安定稼働を実証し、製品トラブルや交換の手間を大幅低減。

部品不足やEOLに強い
調達体制がほしい
加賀電子
加賀電子
画像引用元:加賀電子公式HP
(https://www.taxan.co.jp/jp/business/ems.html)
おすすめの理由

独立系商社の世界規模のネットワークで部材を計画調達し、市況変動に左右されない安定した生産・供給体制の構築に貢献。

部品不足時にもグローバルな情報網で代替品を迅速に提案し、部品欠品によるライン停止と販売機会の損失を抑制。

単なる手配にとどまらず、商社特有の柔軟な組み合わせ力で「ないものは創る」提案を行い、調達の課題を解決

海外生産・多拠点供給
対応してほしい
シークス(SIIX)
シークス(SIIX)公式HP
画像引用元:シークス(SIIX)公式HP
(https://www.siix.co.jp/network/)
おすすめの理由

14カ国約50拠点(※1)の工場網を利用し、設備投資リスクを負うことなく需要地に近い現地生産や海外への生産移管を実現。

複数拠点の供給網により、有事には他工場へ速やかに生産を移管でき、顧客へ強固で安定した製品供給(BCP対応)を実現。

全製造拠点で技術や品質のグローバルマネジメントを徹底し、どの国で作ってもばらつきのない均質な品質管理をアピール可能。

※1 参照元:シークス(SIIX)公式HP(https://www.siix.co.jp/corporate/glance/)2026年3月11日時点調査