沖電気工業は、130年以上にわたり情報通信機器などの社会インフラ製品を手掛けてきました。長年培った技術と経験を活かし、ハイエンドEMSと言われる「高品質が求められる製品づくり」を得意とする企業です。
ここでは、沖電気工業のEMSの特徴や強み、対応業界やEMS活用事例などについて紹介します。
検査装置メーカーと共同で、品質向上に不可欠な「X線検査システム」を開発。一般的なX線検査では困難な高多層・高密度基板の全端子を詳細に検査し、不良の発生を未然に防ぐことが可能です。
またX線検査技術により、微細な欠陥を正確に検出することで製品の信頼性向上にも貢献。計測・医療・航空宇宙など長時間稼働が求められる業界の製品でも高い信頼性を確保し、過酷な環境下での安定稼働を実現します。
沖電気工業のEMS事業において連携するグループ会社「OKIエンジニアリング」は、宇宙環境でも安定して動作する技術力が認められ、JAXAの認定工場を保有。宇宙空間の極限環境にも耐えうる品質を実現するため、厳格な製造・検査体制を構築し、高い信頼性を確保しています。
また、JAXAも認める技術力は、宇宙分野にとどまらず精密な測定が求められる計測機器や、長時間の安定稼働が必要な医療機器にも応用。故障が許されない製品を手掛ける業界において、高い信頼を得ています。
沖電気工業のEMS事業は、グループ8社が連携しそれぞれの工程を専門とするエキスパートが製造を担当。工場の運営を一括で委託できるため、自社での生産設備の維持管理が不要となり、製造業務をお任せできます。
また、新規製品の製造だけでなく、既存製品の生産体制の最適化をサポート。仕様変更や追加製造が必要な場合も対応可能です。まるで自社工場のように活用でき、設計者の負担を軽減させ、研究開発や事業戦略などのコア業務に専念できる環境を提供します。
沖電気工業が展開する「まるごとEMS」は、製造委託の単位を「製品群」「共通工程」「工場」の3つに分け、ニーズに応じて選択できる仕組みです。例えば、新規製品の開発や中核事業に注力したい企業には、設計から量産までを一括で任せられる「製品群まるごと」を提供。基板実装や部品調達といった特定工程を効率化したい場合には「共通工程まるごと」を活用できます。
さらに、工場全体の生産機能をバーチャルファクトリーとして代替する「工場まるごと」では、固定費として負担の大きい設備投資を抑えつつ、変動費化による経営効率化を実現可能です。自社工場を持たない経営を成立させやすく、需要変動や事業転換にも柔軟に対応できる点が特徴とされています。
このように「まるごとEMS」は、単なる製造アウトソーシングにとどまらず、企業が経営資源をコア分野に集中させるための選択肢となっています。長年にわたりシステム事業で培った高信頼性の生産技術と、変種変量に対応できる柔軟な体制を基盤に、幅広い業界の製品開発・供給を支えています。
また、需要が拡大しているAIサーバーに関しても、国内での受託生産に対応しています。機密情報の漏洩リスクに備え、自国内で安全にAIサーバーを調達・運営できる体制を構築。「まるごとEMS」の枠組みを活用することで、高度なセキュリティや厳格な情報管理が求められる製品においても、安心して生産を委託することが可能です。
沖電気工業では、単なる製造受託にとどまらず、設計段階から製品の寿命や耐環境性を科学的に検証する「高信頼性ソリューション」を提供しています。
独自の信頼性解析シミュレーション「SimuValid」を駆使し、実機試作の前に熱・振動・応力解析を徹底。宇宙空間の極端な温度変化や、航空機・ロケット打ち上げ時の激しい振動に対する耐性を事前に検証することで、設計初期段階での不具合の芽を摘み取り、開発期間の短縮と圧倒的な稼働安定性を両立させています。
また、入手が困難で高価な宇宙専用部品の代わりに、一般流通している民生部品(COTS)を活用するための「LSIプロセス診断」にも強みを持っています。部品内部を微細レベルで解析・評価し、宇宙空間での信頼性を科学的に裏付けることで、ミッションの成功率を維持しながら開発コストの大幅な低減を実現。高度な解析技術が、最先端プロジェクトの経済性と信頼性の双方を支えています。
本サイトでは、EMSの受託製造サービスを検討中の企業向けに、業界別に製品生産を推進させるEMS受託製造会社をご紹介しています。「計測・医療・航空宇宙」「家電・住宅設備」「自動車」各業界にフィットするおすすめ3社についてもまとめて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
※2024年11月編集調べ
はんだ接合強度試験機を製造・販売する企業の事例です。この企業では全国各地での出張校正や引取校正の負担が大きく、公正・中立な第三者校正への対応に追われていることが課題でした。
そこで、沖電気工業のグループ会社であるOKIエンジニアリングに校正業務を委託し、技術者への指導や現地実習を実施。約1年10カ月で9割の機器がOKIエンジニアリングの専任校正スタッフによる対応に移行でき、業務負荷の軽減と品質向上を実現。社内リソースを企画・設計などの本業に集中させることが可能となりました。
「はやぶさ2」の再突入カプセルに搭載する加速度センサーの選定において、宇宙環境に適合した信頼性の向上が課題に。重責を託してカプセルに搭載する、たった1個の部品をどう選ぶかを検討する中で、以前からJAXAのさまざまなプロジェクトで活躍していたOKIエンジニアリングに委託を相談しました。
「製品選定」と「ロットからの絞り込み」の2ステップで試験を依頼し、DPA試験やX線検査、スクリーニング試験と性能評価を重ね合わせて適した1個を選定。短期間で効率的に候補を絞り込み、JAXAの要求に応じた高精度な選定を実現し、確実な軟着陸を支える重要な部品選定が成功しました。
この事例は、単なる「部品選定」ではなく、「何万個というロットの中から、宇宙へ行くための至高の1個を選び抜く」という、OKIにしかできない超高精度なスクリーニング技術(DPA試験・性能評価)を証明しています。
| 会社名 | 沖電気工業株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都港区虎ノ門1-7-12 |
| 電話番号 | 03-3501-3111 |
| 公式HP | https://www.oki.com/jp/Advanced-ems/index.html?pid=pickupems |
沖電気工業は、長年培った社会インフラ分野の実績を背景に、高信頼・高難易度領域に強いハイエンドEMSを展開しています。高多層・高密度基板にも対応するX線検査技術や、JAXA認定に裏づけられた品質保証、グループ8社連携による「まるごとEMS」で、設計~量産~工場単位の委託まで柔軟に対応できる点が大きな強みです。
計測・医療・航空宇宙・自動車・産業機器など、長時間稼働や極限環境での信頼性が重視される製品を求める企業に特にマッチします。
宇宙用基板の製造における具体的な解析手法やスクリーニングの詳細は、「宇宙用基板 EMSソリューション」のページをご覧ください。
一方で、EMS受託製造会社はそれぞれに得意分野や提供価値が異なります。「宇宙・医療などの高信頼性を最優先するのか」「共通工程の効率化や工場まるごとの外部化で経営を最適化するのか」「多品種少量・短納期・海外量産・コスト最適化を重視するのか」といった軸で、自社の製品特性・品質要件・サプライチェーン戦略に合致するパートナーを選ぶことが重要です。
業界ごとの要件に適したEMS会社を見極めて選定することで、品質確保・安定供給・開発スピードの最大化につながります。
EMS受託製造会社を「計測・医療・航空宇宙」「家電・住宅設備」「自動車」などの業界別に徹底調査。各業界で強みを発揮し、自社製品の成長を加速させるパートナーを3社を厳選しました。
JAXA認定やISO13485の製造網で、自社ノウハウ不要で航空宇宙・医療など厳格な品質基準の市場へ安全に参入できます。
独自の全端子X線検査で高多層基板の見えない内部欠陥を精緻に検出。不良品出荷を防ぎ、重大事故やリコールリスクを大幅に低減。
高真空や放射線耐性など高度な環境試験設備を完備。過酷な環境での長期安定稼働を実証し、製品トラブルや交換の手間を大幅低減。
独立系商社の世界規模のネットワークで部材を計画調達し、市況変動に左右されない安定した生産・供給体制の構築に貢献。
部品不足時にもグローバルな情報網で代替品を迅速に提案し、部品欠品によるライン停止と販売機会の損失を抑制。
単なる手配にとどまらず、商社特有の柔軟な組み合わせ力で「ないものは創る」提案を行い、調達の課題を解決。
14カ国約50拠点(※1)の工場網を利用し、設備投資リスクを負うことなく需要地に近い現地生産や海外への生産移管を実現。
複数拠点の供給網により、有事には他工場へ速やかに生産を移管でき、顧客へ強固で安定した製品供給(BCP対応)を実現。
全製造拠点で技術や品質のグローバルマネジメントを徹底し、どの国で作ってもばらつきのない均質な品質管理をアピール可能。